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腕曲げ伸ばしモデル  自作
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対象 ・小学校第4学年の学習指導要領に準ずる課程で学ぶ生徒
・中学校第2学年の学習指導要領に準ずる課程で学ぶ生徒
・特別支援学校(知的障害)中学部第2段階の課程で学ぶ生徒
・知的発達に遅れが見られる生徒
障害種別 知的障害教育 発達障害 その他 
単元・活用場面 理科 
ねらい ・腕の筋肉が縮むことで,腕が伸びたり曲がったりすることを理解する
・腕の一方の筋肉が縮むことで,もう一方の筋肉が自動的に伸ばされる(筋肉自身が伸びようとしているわけではない)ことを理解   
 する
・腕の曲げ伸ばしには,筋肉と骨格だけでなく,腱が必要であることを理解する
障害特性に対する配慮点  腕の曲げ伸ばしと筋肉の関係について,一般に市販されている教材は,骨格を動かして腕を曲げ伸ばしすることで,筋肉が伸び縮みする様子が確認できる模型である。しかしこの模型は「筋肉が縮む⇒腕が伸びたり曲がったりする」ではなく「腕が伸びたり曲がったりする⇒筋肉が伸びたり縮んだりする」という,因果が逆転したようすを提示してしまうことになる。通常はここに口頭での説明を添えて修正を図るが,知的発達に遅れがある場合,目の前の現象と口頭での説明が結びつかないことがある。
 一部には筋肉が縮むことで腕が曲がることを示す模型も存在するが,これらの模型は筋肉の模型の内部にひもなどを通し,それを引くことで疑似的に筋肉が縮んでいるように見せている。この場合,見られるのは「ひもを引く⇒腕が曲がる」「ひもを引く⇒筋肉が縮む」という2つの現象であり,特に知的発達に遅れのある生徒は,複数の事物現象を併せて考えることが難しいため,これらの現象から「筋肉が縮む⇒腕が伸びたり曲がったりする」という結論を導けない恐れがある。
 そこで本教材は,筋肉を表すモデルそのものを手動で縮められるようにし,「筋肉が縮む⇒腕が伸びたり曲がったりする」という現象をダイレクトに観察できるようにした。
期待される効果及び成果  知的障害中学部2段階で学習する生徒に対し,本教材を活用して指導を行った。手動で明示的に筋肉のモデルを縮めたところ,腕の骨格が曲がったことから,直接的に「筋肉が縮むと腕が曲がる」という因果関係を理解することができた。
 また,縮める筋肉と反対側の筋肉に注目させ,一方の筋肉が縮むことによってもう一方の筋肉が,触れていないのに伸びたことを確認させた。その結果「片方の筋肉が縮むことで,もう一方の筋肉が勝手に伸びる」ということを理解することができた。
 更に腱を模したひもを切断し,改めて筋肉を縮めたところ,腕が動かなかったことから,「腕の曲げ伸ばしには腱が大事」ということを理解することができた。
使い方 使い方 1. 骨格のモデルにひもで筋肉のモデルを取り付ける
2. 台の上に置き,伸びている方の筋肉のモデルのみに触れてその筋肉のモデルを縮める
3. 2によって腕が伸びたり曲がったりすること,もう一方の筋肉のモデルが何もしていないのに勝手に伸びていることを観察する
4. 筋肉と骨をつなぐひもを切り,改めて筋肉を縮めて,腕が動かないことを観察する
関連する教材や情報 ・本教材は「筋肉が縮むと腕が曲がる」という因果関係を直接的に理解させる意図で作成している。そのため,骨格や筋肉の造形や,腱による接続の様子,筋肉の形の変化などについては,実物とはギャップがあるので,因果関係を確認させたのちに「実際の形はこんな感じ」と,市販の模型を提示すると効果的と思われる。
・本教材は3Dプリンタで出力したが,厚紙と画びょうを用いて作成することもできる(画像参照)
※ 3Dプリンタ用データおよび作成方法が必要な場合は,お問い合わせください(お問い合わせ先:特別支援教育連携推進グループ)。
こんな児童生徒にも役に立つ教材です 直接的に「筋肉が縮むと腕が曲がる」という因果関係を確認できるという点で,当該内容を扱う小学4年や中学2年の児童生徒にも活用できる。
書籍ページ番号
  • 情報提供者 林 秀輝(附属桐が丘特別支援学校)
  • キーワード 理科,電磁気学,電気回路,肢体不自由,視知覚認知
  • 作成日時 2026-02-06 14:12:57
  • 更新日時 2026-02-06 16:27:07