教材名
| 対象 |
・中学校第2学年の学習指導要領に準ずる課程で学ぶ生徒 ・上肢の動きに難しさのある生徒 ・見えにくさ,捉えにくさのある生徒 |
|---|---|
| 障害種別 | 肢体不自由教育 その他 |
| 単元・活用場面 | 理科 家庭,技術・家庭 |
| ねらい | ・電気回路を用いた実験を通して,電磁気に関する事物現象ついて主体的に関わり,理解する |
| 障害特性に対する配慮点 |
中学校理科における電磁気分野では,生徒自身が電気回路を作成し,それを用いて実験を行うことで,電磁気に関わる事物現象に触れ,探究していくのが基本である。 しかし,上肢の筋力が弱かったり,細かい操作が難しかったりする場合,それぞれの電気素子を導線で接続することは難しくなる。また,見えにくさ,捉えにくさがある場合,導線が交差したり,導線の数が増えたりすると,どのように導線がつながり,どのような回路ができているか,把握が難しくなる。 これについて,本教材は電気素子をブロック内に組み込み,銅板電極を取り付けることで,それぞれの銅板電極が接触するだけで電気素子同士を接続できるようにした。また,電極のある面に磁石を取り付けることで,ブロック同士を近づけるだけでブロック同士,電極同士が簡単に接続されるようにした。これにより,力が入りにくかったり,細かい操作が苦手だったりしても,簡単に回路を作成できるようになる。 また,ブロックの形を正方形とし,その表面に電気図用記号をプリントすることで,回路図が整然と,平面的に作成されるようにした。これにより,見えにくさ,捉えにくさがあったとしても,回路の全体像や電流の流れの把握がしやすくなる。 |
| 期待される効果及び成果 |
・ワニ口クリップがうまく扱えず,導線を使って回路を作成できなかった生徒が,容易に回路を作成できるようになった ・導線のつながりが分からず,どんな回路か捉えられない生徒が多かったが,本教材を活用することで回路の把握が大きく改善した ・回路図を直接扱えるようになったため,回路図をもとに電流の流れを指で追って確認するなど,事物現象を一つ一つ整理して確認できるようになった ・回路の全体像が把握できるようになったため,それをもとに生徒間で様々な議論が交わされるようになった |
| 使い方 |
1. 必要な電気素子のブロックを用意する 2. 1を導線ブロックで接続する 3. 電源ブロックに市販の電源を接続し,通電させる 4. 目的とする現象を確認する (電流計や電圧計,電熱線,コイルを扱う場合は,それぞれ該当するブロックで回路図を組んでから導線で接続する) |
| 関連する教材や情報 |
・電源や電流計・電圧計などは市販品を使用している ・本教材は3Dプリンタでブロック本体を出力し,1cm四方にカットした銅薄板に電極をはんだ付けしたもの及び小さいネオジム磁石を取り付けて作成した ※ 3Dプリンタ用データおよび作成方法が必要な場合は,お問い合わせください(お問い合わせ先:特別支援教育連携推進グループ)。 |
| こんな児童生徒にも役に立つ教材です | 健常者である生徒であっても,導線が煩雑につながった回路はその全体像を把握しづらく,またその回路を作成するのにも時間がかかる。そのような場合にも,本教材は有効である。 |
| 書籍ページ番号 |