教材名
対象 | 知的障害のある児童生徒(小学部・中学部・高等部) |
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障害種別 | 知的障害教育 |
単元・活用場面 | 作業学習 |
ねらい | 本校高等部の作業学習では、振り返りを行う際、その日の作業分担や内容、仕事をする上で必要なことを生徒自身が目標に対して振り返られるように「作業日誌」を活用している。作業中は、正確に振り返ることができるように『メモ帳』を携帯し、作業で気を付けることや注意を受けたこと、またうまくできるようになったことなどについて、その場で記録に残している。記録の残し方は、生徒の書字の実態に応じて、自ら書き記したり、教師からメモの書かれた付箋をもらい貼ったりできるようにしている。『メモ帳』を通して、自己の気付きから正確な自己評価を促し、次時への意欲や自己肯定感を高めることをねらいとしている。 |
障害特性に対する配慮点 |
・白紙のメモ帳では、何を書いてよいのか理解できない生徒が多い。そこで、一般的なメモ帳よりも小さく(単語帳を活用)、1ページに1項目ずつ書き込めるようにしている。また、どの場面で、どんなことに気が付いたのかを(括弧)で示し、キーワードのみ記入すればよい書き込み方式とする。 ・書くことが遅かったり、苦手意識があったりする生徒に対しては、本人が書くことで作業への集中力を欠いてしまったり、作業時間の確保が難しくなってしまったりするので、書き込む内容を本人と確認することに重きを置き、『メモ帳』には教師がメモをした付箋を貼るようにした。 |
期待される効果及び成果 |
・一般的な白紙のメモ帳でも日付、場面、気付きの内容などについて箇条書きで記入する力が育成される。 ・作業学習以外の場面でも活用が期待される。 |
使い方 |
1作業前に、『メモ帳』と筆記具を作業服に携帯する。 2作業を開始する前に、「○○の作業のポイント表」で、どの場面で、どういったことに気を付けるべきかを確認する。 (教師と生徒間での評価ポイントの共有) 3作業中は、主に報告の場面で気付いたり、指摘を受けたりした内容を『メモ帳』に記入する。 (言葉掛けのあり方:直接的なもの→間接的なもの→言葉掛けなし) 4振り返り学習の場面では、『メモ帳』に書かれたことを確認して、作業日誌に正確な自己評価をしていく。 |
関連する教材や情報 | ・使用したメモ帳は、市販のリング式ワードカード(80シート、50mm×90mm、5mm方眼) |
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書籍ページ番号 |