教材名
対象 |
・絵や写真カードを見て,意図される物を理解する力がある児童 ・複数の選択肢(絵・写真カード)から,自分の考えや気持ちに合ったものを選択する力がある児童 ・人への意識がある程度育っている児童 ・教師との1対1から,子ども同士のやりとりにつなげたい段階の児童 ・小学部 |
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障害種別 | 知的障害教育 自閉症教育 |
単元・活用場面 | 自立活動 日常生活の指導 教具・補助具 |
ねらい |
・自分で考えたり,自分の気持ちを意識したりすることができる。 ・それを,相手に伝えることができる。 ・その結果,自分が選んだ活動を行うことができる。 ・また,「分かってもらえた」「楽しかった」などの,自信や達成感などを経験することができる。 ・コミュニケーションを促す。 |
障害特性に対する配慮点 |
・カードの呈示位置や手順の構造化を行う(一目見て,やることが分かる)。 ・児童の興味関心や体の動きなどに合った活動の選定を行い,呈示する。 ・言語表出を促す程度を,児童の実態に応じて変える。 |
期待される効果及び成果 |
・絵や写真カードを用いたことで,発語の有無に関わらず利用することができた。 ・視覚的に示したことで,伝えたいこと,伝えられたことが,分かりやすかった。 ・児童の実態(手続きの定着度,選択する力,発話など)の違いがあっても,一緒に行う活動内で,共通に利用することができた。 ・自分や友達の発表内容を忘れてしまっても,ボードを見ることで確認することができた。 |
使い方 |
1.教師が,ホワイトボードに各自のボードと必要なカードを貼り,児童が活動を理解しやすく,使いやすい設定を整えておく 2.児童がカードを選択し,ボードにはりつける ・自分のボードと必要なカードを選択し,貼る。 3.児童がボードを見る,友達の方へ向けてみせるなどする 4.児童が,ボードを見せる,絵カードをポインティングする,言葉で話す等の手段で,やりたいことを伝える,人を誘う,簡単な感想を述べる,などを行う ・必要に応じて,教師が支援する。 5.発表したら,完成させたボードを,ホワイトボードに戻す |
関連する教材や情報 |
・視覚的に情報呈示されるので,知的障害。 また,ボードとカードの大きさを調整できるので,選択する力はあるが表出する力(運動動作,発話)が弱い肢体不自由,でも活用できるのではないか。 ・「NO」の選択肢(カード)を取り入れることで,教師とのやりとりや,幼児児童の意思表出が増えるのではないか。 ・視覚障害の場合,絵・写真は使用できないが,分かち書きが必要だがまだ不確実な子に,点字カードを選ぶ→並ばせる→文の面白さ・分かち書きの必要さ・言葉の理解・みんなとやりとりする活動になる。 ・聾知的重複の場合,文字を入れてパターン(文法)を教えるのにも役立つのではないか。 ・『視覚シンボルで楽々コミュニケーション 障害者の暮らしに役立つシンボル 1000 CD-ROM付き』(エンパワメント社),のイラストを使用した。 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |