教材名
対象 |
・『もこもこ』(谷川俊太郎,文研出版),『きんぎょがにげた』(五味太郎,福音館書店)などの絵本(1~2歳対象,繰り返しのある展開を楽しむ)の読み聞かせを,楽しむ様子が見られる幼児 ・興味をもった物に対して注目したり,手を伸ばしたりするようになってきた幼児 ・担任など,親しい大人の活動に注目することができるようになってきた幼児 ・幼稚部 年少組 |
---|---|
障害種別 | 知的障害教育 自閉症教育 |
単元・活用場面 | 特別活動 自立活動 遊びの指導 就学前教育 |
ねらい |
・2場面で展開する,大型絵本に注目することができる。 ・地引き網のストーリーを楽しむことができる。 ・綱を引くと網にかかった魚がでてくることに驚いたり,興味をもったりすることができる。 ・自分から絵本に触ったり,網や魚を引っ張ったり,場面を指さしや言葉で表すことができる。 ・教師の誘いかけに応じて活動する(しようとする)ことができる。 ・特別活動(地引き網)の事前学習をし,期待感を持って当日参加することができる。 |
障害特性に対する配慮点 |
・興味を持ちやすいように,以下の工夫をした。 ①幼児自身の写真を使い,絵本に登場させた ②教師は,表情の変化を大きくつけた ③注目すべき所が分かりやすいように,顔を出したり,手を入れたりする穴をあけた ④魚を作る布を,幼児の好みに合う種類(手触り,色など)のものを選んだ ・全員で綱をひくことができるように,教師が「うんとこしょ!どっこいしょ!」と,リズムよく掛け声をかけた。 |
期待される効果及び成果 |
・絵本に興味をもって見ていた(海の中の魚に気づき,取ろうとして近づいたり,自分の写真を見つけて指さしをしたりするなど)。 ・繰り返し行うことで,網に入った魚が出てくる事が分かり,期待感を持って網を引く様子が見られた。 ・展開が分かり,自発的に参加する様子が増えた。 |
使い方 |
1.教師が場面を説明して聞かせる ・教師が絵本の穴から顔を出し,表情をつけながら,「海に来たけれど,手を伸ばしても魚がとれない」ことを伝える。 2.活動する ・教師の言葉での誘いかけや動作の手本を見て,幼児が綱を引き,網を引っ張り出すことができる。 ・網の中から魚を引っ張り出す,魚の布の感触を楽しむ,音楽に合わせて踊ったりすることができる。 |
関連する教材や情報 |
・繰り返しの展開や,使う言葉のリズムを楽しむことができる絵本を取り上げる。 ・他の特別活動や季節行事の事前学習としても,道具立てを変えることで,使うことができる。 ・他障害種においても,幼稚部段階や小学部低学年段階で,生活単元学習の演劇的な表現活動や,役割を体験する教材にもなると考える。 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |