教材名
対象 |
幼稚園や保育所、小中学校、高等学校、情緒障害学級、特別支援学級や特別支援教室、特別支援学校(幼稚部、小学部、中学部、高等部)等に在籍または通級する子ども 感情の起伏が激しく衝動性が抑えられない子ども、または青年 |
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障害種別 | 知的障害教育 |
単元・活用場面 | 日常生活の指導 就学前教育 教具・補助具 |
ねらい |
①自分の感情を客観的に把握する。 ②自分の感情を他者に表出する。 ③それぞれのレベルに応じた対処方法を教師や親と一緒に考える。 ④失敗やトラブルになる前に自分の行動をコントロールする体験を積む。 ⑤自分なりのストレスマネジメントの方法を蓄積することで安心感を得るとともに自尊感情の低下を食い止める。 |
障害特性に対する配慮点 | 自己コントロールの前に他者コントロールが必要である。まずは、子どもの混沌とした感情を客観的に把握させ表現させる。本人と教師または保護者が相談して、できそうな対処方法を考える。その際に、何のためにこのような取り組みをやるのか、本人に理解できるように説明する。カードはクラスの他の子には見せず、本人と教師(保護者)との二人だけの約束とする。意気に感じさせるためである。 |
期待される効果及び成果 | 衝動性の高い子どもは、失敗やトラブルを起こして注意や叱責を受けることが多い。その中で、自尊感情が低下する傾向がある。まさに悪循環である。本教材をうまく活用することによって、失敗やトラブルになる前に子どもを成功体験に導くことができる。自尊感情の低下を防止することが期待できる。 |
使い方 |
①子どもの実態を把握する(いつ、どんな時、どのような衝動的な行動が出現したか)。 ②環境を調整することで解決できることは即実施しておく(例:座席を変える、活動の見通しをもたせる、学習のルールを明示する等)。 ③顔の絵やレベルについては、3段階、5段階、7段階など子どもの実態に合わせて柔軟に決める。 ④対処方法については、無理なくできそうなことを本人と相談して決める(最初は課題のハードルを低めに設定して意図的に成功体験に導く)。 ⑤授業中の場合にはハンドサインでレベルを表出させる。教室から出た場合には、養護教諭や副校長などと安全の確認を行う。 ⑥取り組みの意図について全校で確認しておき、逸脱中には楽しい関わりをしないようにする(通行手形の活用) |
関連する教材や情報 |
声のボリーム、気持ちの温度計、今の元気レベル、アサーション、リフレーミング、リラグゼーション、ストレスマネジメント、認知行動療法 【参考文献】 安部博志著(2010)発達障害の子どもの指導で悩む先生へのメッセージ;結い廻る(つながっていきましょ!).明治図書. 安部博志著(2013)発達に遅れや偏りがある子どもの本当の気持ち.学事出版. |
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