教材名
対象 | 知的障害のある児童(他者の動きに合わせて身体を動かすことが課題の幼児児童生徒。授業では小学部1年生から6年生の児童がペアで活用した。) |
---|---|
障害種別 | 知的障害教育 |
単元・活用場面 | 自立活動 遊びの指導 生活単元学習 |
ねらい |
1.相手と協力して(動きを調整して)ボールを挟む。 2.相手と動きを合わせてボールを運ぶ。 3.相手と協力して(動きを調整して)ボールをかごに入れる。 |
障害特性に対する配慮点 | 4本のひもを引っ張ってヘアゴムの輪を広げるため、二人以上いないとできない課題であることが特長。援助方法については、児童の実態に応じて段階的に援助をする。①直接手を添えて援助をする(身体援助)、②教員がペア役として動き方のモデルを見せる(モデル提示)、③言葉がけをする(言語指示)などの援助方法が考えられる。教員の援助を少しずつ減らしていき、児童同士で動きを合わせられるようにうながす。 |
期待される効果及び成果 | ボールの材質や形状、大きさなどによって輪の広げ具合を調整しなければならないため、ボールを挟む際やボールを落とす際に、相手の動かし方を見て自分の動きを調整する様子が見られた。またしゃがんだり立ったりする動作も含まれるので、運動面での効果も期待できる。 |
使い方 |
1.髪留めのゴムに、15〜30cm程度のビニールひもを4本結んで作成する。 2.①両手に持ったひもを引っ張り、ゴムの輪を広げる。②ゴムの輪にボールを挟む。 (*一人が横にゴムの輪を横に広げ、一人が縦にゴムの輪を広げて三角を作ると挟みやすい。) 3.①相手と動きを合わせて歩き、かごまで移動する。 4.①かごの上で両手に持ったひもを引っ張り、ゴムの輪を広げる。②ボールをかごに落とす。③相手と視線を合わせて、確認をする。(「やった!できた!」) |
関連する教材や情報 |
ヘアゴムの円周上の4箇所にビニールひもを結んだ。児童の実態に応じて、ひもの長さを調整したり、持ち手をつけたりする工夫ができる。ボールは材質や形状、大きさ、色などを変えて数種類用意することで、挟みやすいボールを選ぶように児童同士で相談することをうながせる。あるいは、ボールによって点数を変えることで、数の学習につなげることも考えられる。今回使用したボールは、通常の空気ボールに加え、イガイガボール、玉入れの玉などを用いた。 材料は基本的には100円ショップ等ですべて揃えられる。 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |