教材名
対象 |
・聴覚障害を有する中学部2年生。1グループ5~7名程度。 ・英語が得意な生徒(英検4級合格程度)も苦手な生徒も一緒に楽しむことができる。 |
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障害種別 | 聴覚障害教育 |
単元・活用場面 | 外国語 |
ねらい | ・形容詞および副詞の比較変化を習得する一助とする。 |
障害特性に対する配慮点 |
・プリントとトランプ状のカードのセットになっており、ジジ抜きなどのゲームを行う。 ・英単語の読みを軽視してしまう生徒、発音に苦手意識のある生徒がいるため、読み方をカタカナで振っている。カードでは、規則変化の語尾やつづりの変化、不規則変化のものなどを色分けし、視覚的にとらえやすくしている。 |
期待される効果及び成果 | ・ジジ抜きは英語力の高い生徒が必ずしも勝てるゲームではないので、公平に楽しむことができる。そのため、英語に苦手意識を持つ生徒も勝ちたい、勝てるという気持ちで前向きに取り組み、意欲が向上する。 |
使い方 |
・変化形などの習得のために反復練習が不可欠である。繰り返し読みながら書くという方法もあるが、集団で学習している利点を生かし、ゲームを楽しみながら学習させ、そのことにより学習意欲の増進や生徒個々の家庭学習時間の増加などをねらって行った。ゲーム前にトランプゲームに使用する語彙をまとめたプリントを使用して、基本的な反復練習を一定量おこなっておき、苦手な生徒はゲーム中もプリントを参照してもよいこととする。 ・トランプのカードは日本語(意味)、原級、比較級、最上級の4枚1組で、ジジ抜きではいずれか2枚が揃ったら、意味や変化形を言って捨てるというルールで行った。学習グループの習熟度によって、神経衰弱を行ったり、日本語と原級のみに限定してゲームを行ったりすることもできる。 |
関連する教材や情報 |
・このカードの実践については既に下記で公表している。また、形容詞・副詞の比較変化以外に、動詞の時制変化等でも同様の教材を作り、実践を行っている。 廣瀬由美(2006) 聾学校中学部生徒の英単語力向上をめざした教育実践 ―楽しみながら基本的な英単語を身につけさせるために― 第9回アジア太平洋地域聴覚障害者問題会議・第40回全日本聾教育研究大会(関東大会)第5分科会(教科指導法)研究収録pp.115-116、 廣瀬由美(2007) 筑波大学附属聾学校紀要第29巻pp.91-94、廣瀬由美(2007) 聴覚障害678号(2007年9月号) |
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書籍ページ番号 |