教材名
対象 | 聴覚的に発音要領を習得することが難しい児童生徒、「サ」行音の発音に課題のある児童生徒(幼稚部・小学部・中学部) |
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障害種別 | 聴覚障害教育 |
単元・活用場面 | 自立活動 |
ねらい | ・「サ」「ス」「セ」「ソ」の子音部分(無声歯茎摩擦音/s/)の発音要領を習得する。 |
障害特性に対する配慮点 | 無声歯茎摩擦音/s/は、舌先と上の歯茎裏とを近づけてそのすき間から息を擦り出して発音する音である。/s/の成分は高音域にあり聞き取りにくい。すき間を作る場所やすき間から息を出す感覚をつかむ手立てとして用いる。 |
期待される効果及び成果 | ・無声歯茎摩擦音/s/の発音要領がわかる。 |
使い方 |
・ストローは、長さ10㎝程度、柔らかめの材質であるとよい。直径は、対象者に合わせて準備するが、大きすぎない方が使いやすい。 ・上の歯茎裏と舌先でストローの一端をはさむ。はさむのは、ストローの端1㎝程度で、奥までは入れない。ストローを唇でくわえたり、歯でかじったりしないように注意する。手本を見せたり、鏡で確認したりして正しくはさんでいることを確認する。呼気を出す。ストローの先に手を近づけると、息が出ていることが確認できる。 ・コップに水を入れて吹いたり、色紙などを吹いたりすると、息が出ているのを確かめられ、持続して息を出す練習が楽しみながらできる。 ・ストローの長さを短くしていったり、舌を動かさないように指示したりし、ストローを抜いても、舌先と歯茎裏のすき間から息を出す感覚を保てるようにする。 |
関連する教材や情報 |
・「シ」の子音部分(無声歯茎硬口蓋摩擦音/ɕ/)の発音要領を習得する手立てとしてもストローを使用できる。その場合には、ストローを無声歯茎摩擦音/s/の場合よりも奥、前舌と硬口蓋ではさむようにする。 ・/s/や/ɕ/の音に反応する発音機器(S-indicator)を併用することもできる。 |
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書籍ページ番号 |