教材名
対象 | 知覚認知面で発達の遅れのある子ども(小学部、重度重複) |
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障害種別 | 知的障害教育 肢体不自由教育 重複障害教育 |
単元・活用場面 | 自立活動 |
ねらい |
・知覚認知面で発達に遅れのある子どもの知覚認知面の発達を促す。 ・知覚認知面で発達に遅れのある子どもの学習レデネスを個別的・診断的に把握する。 |
障害特性に対する配慮点 |
・軽度な脳性まひ児を中心に使用する。 ・知覚認知面で発達に遅れのある子どもの学習レデイネス形成の状態の基礎的な部分を診断する性格があることを把握しておく。 ・このカ-ドは知覚、言語、概念といった学習系列のステップにあった最少単位のものであることを把握しておく。 |
期待される効果及び成果 | 一般的にあるレベルの情報獲得に偏りがあれば、より上位の情報獲得(読む、聞くなど)にも偏りが生ずる。そのために読み書きの学習がうまく行えない子どもや未発達な子どもに対しては、それを下支えする、見る、聞くなどの様々な感覚、知覚、認知面の発達を促す指導を行って行く必要がある。100枚カードを用いた認知発達を促す指導は就学五のスムーズな学習につながって行くものと考える。 |
使い方 |
例:概念化のための語彙指導ー働く人々の絵を見せ「学校の先生は」はどれですかなどと聞く。 例:概念化のための指導ー「なし」と「みかん」は両方とも果物であるから関係があることに気づかせる。「キャベツ」と「だいこん」は両方とも野菜であり関係がある。「オートバイ」と「バス」は両方とも乗り物であることに気づかせる。 例:現在と未来の関係づけートマトの鉢植えの絵を見せながら、今植えたトマトの苗はどうなるか考えさせる。 例:概念同士の関係づけー「なし」と「みかん」は両方とも果物である、「キャベツ」と「だいこん」は両方とも野菜である。果物と野菜は両方とも食べられるから関係がある。 例:音の指導(音の記憶)ーCDなどに吹き込んだ楽器の音を順番に聞かせ、その後鳴った順番を言わせる。 例:音の指導(音の弁別)ーCDに吹き込んだカスタネットの音を聞かせて、音に対応する絵を選択させる。 例:形の指導(図形の模写)ー提示用のカードと同じ形を模写する。 例:形の指導(形の弁別と名称)ー提示用カードと同じ形のカードを選択させる。 例:形の指導(図と地)ー提示カードと同じ形を選択させる。 例:色の指導(色の弁別)ー色の異なる3枚の形カードを2組用意し、提示カードと同じ色カードを選択させる。 例:動作の模倣(前へならえ)ー絵を見せながら、絵と同じ動作をさせる。これ以外に両手挙上、両手を真横に出す、両手を身体部分に触れるなど。 例:「なし」と「みかん」は両方とも果物であり、「キャベツ」と「だいこん」は両方とも野菜である。果物と野菜は両方とも食べられるから関係があることに気づかせる。 その他;別添画像の説明を参照 |
関連する教材や情報 | 100枚カード 補助資料 PLM知覚ー運動学習教具(紹介者:坂本茂) |
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