教材名
対象 |
上肢操作の困難で書籍・雑誌や新聞が扱いにくい、様々な方法が多いと話題に集中しにくい児童生徒のうち、特に、社会参加や将来について具体的に学ぶ時期にある中高生。 (高等部) |
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障害種別 | 肢体不自由教育 |
単元・活用場面 | その他 |
ねらい |
◎社会参加や将来について具体的に学ぶ時期にある中高生が、社会に生きる様々な実人物のいくつもの生きざまについて、写真と文字言語を通して学び、自分キャリア発達について深めさせる。 ◯文字言語と写真から、職業や立場について必要があるため、自らの思考に加え、授業をともにする他者との対話から、思考力、コミュニケーション力を養う。 |
障害特性に対する配慮点 | 障害のある児童生徒は学童期から実体験や出会いが比較的少ない。より多くの人物から様々なことを学ぶ間接的体験を提供することができる。 |
期待される効果及び成果 | 自分の置かれた立場、自分の夢を客観視し、広げたり見つめなおす機会につながりうる。 |
使い方 |
本来、新聞は、社会の様々な情報が掲載され、その中から必要な情報を自ら選び取って読み取る媒体である。しかし、この学びは、人との出会いが主眼であるから、あえて、必要な情報(記事)を切り取って提示することで、学ばせたい話題に集中できるようにすることが肝要である。 このような記事の場合、人物の氏名、職業や立場、その職業や立場から何を目指して生きているのか等について、箇条書きのような要約文で記載されているため、自分の身の周りにいない様々な生き方の社会人と文字言語と写真を通して出会うことができる。 映像と異なり、職業や立場について文字から想像する必要があるため、授業者や仲間同士との対話が求められる。集団での学び合いから、思考力の深まり・思考の幅の広がり、コミュニケーション力が養われるよう、授業者が必要な情報(記事の内容)を的確に与え、なおかつ、生徒たちが自ら考えたり、話し合うように静かにファシリテートすることが求められる。 |
関連する教材や情報 |
新聞のコラム。 新聞の難題は、文字が小さい、記事の装丁がわかりにくいため、読みにくいこともあるという点である。その場合には、各紙のデジタル新聞を活用し、困難点を解消することができる。デジタル新聞には、紙媒体と同一の記事が掲載されているため(一部未掲載の場合がある)、それを活用することで、拡大・縮小、装丁の編集が可能となる。 また、新聞固有のタテ書きが、デジタル新聞の場合は、ヨコ書きになるため、眼球運動の課題等でヨコ書きが望ましい児童生徒には、日常使用の観点から便利である。 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |