教材名
対象 |
・主として知的障害と肢体不自由、それに伴う言語障害を併せ有する児童生徒が対象。将来的には文字盤やトーキングエイドの使用して表出を行うことが望ましいが、ひらがなが未習得であり、言語での表出経験(聞いた言葉を自分で言う経験)がないためにある単語が何音節で構成され語頭音が何の文字なのか理解しにくい児童生徒。 ・関わり手の質問にYES・NOで答える形で自分の思いを表出しているが、伝えたいことが複雑化し、自分の思いを関わり手に正確に伝えられない等の実態の児童生徒。 (小学部、中学部、高等部、重度重複) |
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障害種別 | 知的障害教育 肢体不自由教育 重複障害教育 |
単元・活用場面 | 国語 |
ねらい | 日常から耳にするなじみのある単語が何音から構成され、語頭音は何なのか理解するための学習を行うことで、自分の伝えたいことの最初の音・文字に意識を向け、ひらがなの獲得と文字を使用した表出につなげる。 |
障害特性に対する配慮点 | イラストと文字のマス目から、何文字で構成される単語なのかわかりやすいようにした。また出題する問題は、対象となる児童生徒が必ず知っている単語を使用することで、頭の中にある言葉の音声イメージと表記された文字とを結びつけやすくし、語頭音が何なのかに意識を向けやすくした。 |
期待される効果及び成果 |
語頭音の理解が進むことで自分の気持ちや伝えたいことの頭文字を関わり手に伝えられるようになり、円滑にやり取りを行う機会が増える。将来的な文字盤でのコミュニケーション形態への移行の初歩として期待できる。 |
使い方 |
・出題問題は、対象の児童生徒が必ず知っている単語にすること。 ・あくまでプリントであることに留意し、ひらがな獲得のための学習(じっくりと文字を見る、書く等)を主として行った後に使用するようにしている。将来的には文字を使用したコミュニケーション形態への移行を視野に入れた学習であるため、ひらがなへの苦手意識を持たないよう直前に行った学習があ行であればあ行から始まる言葉が語頭音になる単語で問題を構成する等、誤答を減らすよう配慮すること。 ・見やすい五十音表などを用意し、空欄に当てはまる文字が五十音表上のどこに位置するのか確認しながら行うようにし、将来的に五十音表の中から視線で文字を選択することにつなげられるようにする。 |
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