教材名
対象 |
知的障害のある小学部、ことば・かずの学習をしている児童 発語があるが、文字(ひらがな)が未獲得な児童 |
---|---|
障害種別 | 知的障害教育 自閉症教育 発達障害 |
単元・活用場面 | 国語 |
ねらい | ひらがなの文字や、単語を読むことができる |
障害特性に対する配慮点 |
障害にかかわらず、未獲得の文字の読みを行うため、はじめはプロンプトを早くだし、躓くことなく学習できるようにする。児童の学習の進度に合わせて、プロンプトの段階を下げて、自分から読むことができるように支援する(文字→音の学習時には、音声模倣から口形模倣に。音→文字の学習時には、カードへの指さしから、カードのある範囲を指で示す)。また、児童が正答した場合は、その都度短く賞賛の言葉がけを行い、活動への取り組みを強化していく。 ※現在の読みの段階をシール等でカード裏に目印をつけておくと、指導者が即時にプロンプトレベルを判断し支援しやすい。 |
期待される効果及び成果 |
文字を見て発音する、音を聞いて文字を選ぶ学習を同時に行うことで、文字が早く獲得される。また、文字と単語、絵カードと対応して学習することで、文字その者だけでなく、意味を持った文字としての学習となっていくと考えられる。 最初は手続きに戸惑っていた児童も、表情よく学習できるようになってきた。未獲得だった文字も、教員の出すプロンプトを手がかりに学習を重ね、読めるようになってきている。また、自分が知っている文字が出てくることを楽しみにしている様子が見られる児童もいる。 |
使い方 |
【文字刺激を見て発音する学習】 ①教員の提示した絵カードを見て単語を言う ②単語が言えたら、カードを受け取り、シートに置く ③単語(文字)カードを見て単語を言う ④単語が言えたら、カードを受け取り対応する絵カードの下に置く ⑤文字カードを見て文字を言う ⑥文字が言えたらカードを受け取り、単語カードの対応する文字の上に置く ⑦①から⑥を3回(3単語)繰り返す ※児童が間違えたら、正しい音を伝え、模倣するように促す。 【音声を聞いて、文字刺激を選択する学習】 ⑧教員の言う文字の音を聞いて、対応する文字カードを選んで渡す ⑨単語の音を聞いて、対応する単語カードを選んで渡す ⑩単語の音を聞いて、対応する絵カードを選んで渡す ①から⑩を繰り返す |
関連する教材や情報 | |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |