教材名
対象 |
・中学部3年の準ずる教育課程で学習する生徒 ・視知覚認知に困難があり,複雑な図形や空間の位置関係の把握が難しい生徒 |
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障害種別 | 肢体不自由教育 |
単元・活用場面 | 理科 |
ねらい |
・月の満ち欠けについて,太陽と地球の位置関係を含めて理解すること。 ・モデルおよび写真と教科書等を比較することで,図示された月の公転から月の満ち欠けについてイメージできること。 |
障害特性に対する配慮点 | 一般的な月の公転の図から月の見え方を考える場合には,自己を図中の地球に投影し,そこから見た月をイメージしなければならないが,空間把握に困難があると,そのイメージも難しい。この問題に対して,本稿でも挙げているような月のモデルを提示する方法はしばしば利用される。しかしその中心に自分がいると,今度は図中の月の位置と自分の見ている月の位置を一致させることが難しく,またモデルを立体的に捉えるため,どの月を見ても同じ『月のモデル』を見ているという意識しかなく,実際の見え方と一致させられないという問題が生じる。本稿では中心に生徒自身でなくスマートフォンなど撮影機器を置くことで,月と太陽,地球の位置関係を俯瞰的に把握できるようにし,また,中心(地球)から見た月を写真とすることで,月の見え方を二次元に落とし込んだ映像として生徒に提示している。 |
期待される効果及び成果 |
・月と太陽,地球の位置関係を把握しながら,月の満ち欠けを具体的に理解することができる。 ・モデル,写真と教科書等に図示された月の公転の図から,月の見え方のイメージを捉えることができる |
使い方 |
① 小型のフラフープの八方に穴をあけ,つまようじで片面を黄色く着色した発泡スチロール球を固定する ② 着色面に太陽のモデル,フラフープの中心にスマートフォンを置き,教科書等の図と対比させる ③ それぞれの位置の月を中央のスマートフォンで撮影し,その見え方を記録させる |
関連する教材や情報 |
・小型のフラフープ,発泡スチロール球はダイソーで購入した。 ・着色面を中心にそろえ,中心に太陽のモデルを置いて外側からスマートフォンで撮影すれば,金星の見え方についても学習できる。 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |