教材名

「ゆっくり動かせるなわ」を使ったなわとび運動  自作
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対象 ・なわとび運動(長なわ)で、なわが動くスピードが早くて参加できない児童生徒
・長なわを上手く回すことが難しい児童生徒
障害種別 肢体不自由教育 
単元・活用場面 体育,保健体育 その他 
ねらい 1:跳んだりくぐったりする時
・引っかからないための動き出すタイミングを見つけ、仲間同士で伝え合い、みんなでより良く動けるようにしていく
・自分の動きの状態に応じて跳んだりくぐったりできるよう、なわを回すスピードを遅くするのか早くするのかを伝えて調整できる
2:なわを回す時
・跳んだりくぐったりする人の動きの状態に応じて、なわを回すスピードや高さを調整することができる。
障害特性に対する配慮点 ・車いすに乗ったままでは跳ぶことが難しいため、車いす使用の児童生徒については、くぐる動きに代替する。
・くぐる動きに代替しても、長なわを回すスピードが早いと、なわの動きを目で捉えることが難しく動き出しのタイミングを見出せないことが多い。また、上手く動き出せたとしても引っかかってしまうことが多く、成功体験が得にくい。
・長なわをゆっくり回すと、なわがたるんでしまい活動することが難しい。また、児童生徒は長なわを操作することが難しい。
・そこで、長なわの代わりに本教材を活用する。スポンジでできているため、ゆっくり回してもたるむことがないため、動きを捉えることができる。児童生徒の実態に応じてスピードや高さの調整をつけやすい。さらに児童生徒自身で操作しやすいため、自分たちで活動を進めていくことができる。
・スポンジなので体に当たっても安全である。
期待される効果及び成果 ・自分や仲間の動きの状態に応じて、主体的に長なわ運動に取り組むことができる。
・連続して長なわ運動を行うことができ、運動量の確保、体力の向上につながる。
使い方 (1)タイミングを見てとぶ・くぐる
・教師が本教材を回し、児童生徒はとぶ・くぐる活動を一人ずつ行う。
・回し方は、とぶ・くぐる人の頭上から進行方向へ行う。
・とぶ・くぐる人はなわにあたらない位置で待つようにする。
・頭上から来るなわが目線を過ぎたときに動き出せるようにする。
・動き出しのタイミングがとりにくい時は、いつ動き出すのかを言葉で補ったり、教師と一緒に動いたりして、タイミングをつかんでいけるようにする。
・上手くできるようになったら、回すなわのスピードを上げて挑戦してみる。
(2)ペアでとぶ・くぐる
・(1)で、タイミングが取れるようになったら、次はペアになって一緒にとぶ・くぐる活動をする。
・なわの動きだけでなく、ペアの仲間の動きにも合わせられるようコミュニケーションを図っていく。
(3)記録に挑戦
・チームのみんなで記録に挑戦する。なわにあたらずに通過できれば1回とカウントする。
・1回目よりも2回目の記録が良くなるために、工夫することを話し合って活かす。
(4)なわを回すことも自分たちでやって記録に挑戦
・これまで教師が行っていたなわ回しを児童生徒が行うようにする。
・チームの中で交代しながらみんなが回す経験をする。回す人は、とぶ・くぐる人の動きの状態を見て、どんなスピードや高さで回すと良いかを考えたり聞いたりする。また、とぶ・くぐる人は、どんなスピードや高さで回してほしいかを伝えていく。自分たちで活動を調整しながら、記録の更新を目指していく。
関連する教材や情報 ・プールスティック3本を養生テープでつなぐ。   
・上肢の動きに応じて持ち手をつけると回しやすくなる。スティックの中央が空洞になっているので、その両端に持ち手(補装具の部品の一部)を差し込んだ。
・持ち手は100円ショップなどで販売のステッキでも活用できる。ステッキ先端のすべり止めゴムを外して差し込む。スティックの空洞の大きさよりもステッキが細く固定できない場合は、クッションをカットしてステッキに貼り付け、差し込んで固定できるようにする。
こんな児童生徒にも役に立つ教材です
書籍ページ番号
  • 情報提供者 附属桐が丘特別支援学校
  • キーワード 肢体不自由、体育・保健体育、体つくり運動、なわとび
  • 作成日時 2019-12-20 10:55:54
  • 更新日時 2022-02-12 18:32:30