教材名

喉頭軟骨組み立て模型  自作
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  • 喉頭軟骨1

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    喉頭軟骨2

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    喉頭軟骨3

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    喉頭軟骨4

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対象 視覚障害を有する高等部本科保健理療科、専攻科保健理療科、専攻科理療科生徒
障害種別 視覚障害教育 
単元・活用場面 理療 
ねらい ・個々の喉頭軟骨を能動的に触察することにより、形状の知識を印象づける。
・生徒自身が個々の喉頭軟骨の形状を説明することにより、表現力を育成する。
・各喉頭軟骨を組み立てる操作を通じて、軟骨相互の位置関係を理解するとともに、全体像のイメージを構成する力を培う。
障害特性に対する配慮点 市販の喉頭模型は、全体像の把握には適しているが、各軟骨が色分けされているだけで凹凸もなく分解もできないため、視覚障害者には個々の形状や位置関係が理解しにくい。そこで、4種類の代表的な喉頭軟骨に絞り、容易に組み立てと分解ができる模型を作成した。弱視生徒の見え方に配慮して、軟骨ごとに蛍光色のアクリル絵の具で着色し、コントラストの強い配色とした。点字使用の生徒に配慮して、触れて瞬時にその形状が把握できるよう、各軟骨の形は思い切ってデフォルメした。視覚を使わなくても、生徒自身がパズルのように容易に組み立て、分解できるように、大きめの穴に、長めの細い棒を差し込む方式とした。
期待される効果及び成果 教科書に書かれている言葉による説明でも、市販の模型でも理解が困難な個々の喉頭軟骨の形状を、保有視覚と触覚を用いた能動的な観察を通じて理解できる。
 個々の模型の形状を説明するよう促す指導により、表現力が培われるとともに、知識の定着が期待される。
 各軟骨の位置関係や有対・無対の別は、説明を聞くだけでは記憶に残りにくいが、自ら組み立てていく体験的な活動を通じて、強く印象に残すことができる。また、操作がステップ・バイ・ステップであるため、視覚障害者に不可欠な「部分をつなぎ合わせて全体像のイメージを構成する力」を育てていくことができる。
使い方  本教材は、形状をデフォルメした4種類の喉頭軟骨を粘土で作成し、蛍光色のアクリル絵の具で塗装した模型である。生徒自身がパズルのように簡単に組み立てられるように、一方には爪楊枝を埋め込み、他方には大きい穴を開けた。
 まず、1つ目の喉頭軟骨(輪状軟骨)を生徒に手渡し、能動的に観察した上で、その形状を表現するよう促す。2つ目(甲状軟骨)、3つ目(披裂軟骨)、4つ目(喉頭蓋軟骨)についても、同様に自分の言葉で説明するよう指示する。
 一度4種類の喉頭軟骨をすべて回収し、改めて輪状軟骨を手渡し、それが土台となる最も下に位置する軟骨であることを伝える。次に甲状軟骨を手渡し形状を確認させた後、前壁から側壁を構成する軟骨であることを説明しながら、授業者が輪状軟骨の上に乗せ、組み立てられた状態を生徒に観察させる。同様に披裂軟骨と喉頭蓋軟骨についても、口頭で位置を説明しながら授業者が組み立てる。
 組み立てが完成したらその全体像を観察させた後、生徒自身に1つずつ外させて、喉頭軟骨をバラバラにする。その上で、今度は生徒自身が4種類の口頭軟骨を自力で組み立てていくよう指示する。生徒が組み立てていく際、今組み立てようとしている軟骨が何軟骨なのか、どこに位置する軟骨なのか等について発問し、理解の定着をはかる。
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書籍ページ番号
  • 情報提供者 工藤 滋(附属視覚特別支援学校)
  • キーワード 喉頭、パズル、体験的学習
  • 作成日時 2019-12-25 23:40:06
  • 更新日時 2023-11-08 11:04:35