教材名
対象 |
中学部高等部生徒 見えにくさ・捉えにくさがある生徒、視覚認知に弱さがある生徒 手の操作性に難しさがある生徒 |
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障害種別 | 視覚障害教育 聴覚障害教育 知的障害教育 肢体不自由教育 病弱・身体虚弱教育 情緒障害教育 発達障害 その他 |
単元・活用場面 | 家庭,技術・家庭 |
ねらい |
ミシン縫いの糸調子を理解するための演示教材 「知識・技能」ミシンを使う前に、実際のミシン縫いの糸調子を知る。 「思考・判断・表現」実際にミシンを使っているときに、糸調子を見て適切な調節の具合を判断する。 |
障害特性に対する配慮点 |
・見えにくさを補い、情報量を整理するために、2本の糸の色や太さを替えて分かりやすくしています。 ・生徒の理解を促すために、2本の糸が合わさった様子を「擬人化」しています。 |
期待される効果及び成果 |
・手縫いとは違い、ミシン縫いは上糸・下糸の2本から成り立ちます。ミシンでは2本の糸がどのように合わさって実際の縫い目になるのか、目で見て分かりやすく捉えることができます。実際に操作する前の学習として活用できます。事前の導入部分を丁寧に伝えながら、針やミシンの動きに不安を持つ生徒の気持ちを和らげることができます。 ・最終的にはミシン縫いの糸調子の構造を知った上で、自分で「糸調子を整えられるようになる」ことを目指しています。例えば上糸が強情であれば、上糸の調節を弱めるという判断が自らできるようにしたいと考えています。 |
使い方 |
<材料> 〇フリース生地(布の切れ端がほつれないようにするため) 〇毛糸針 〇毛糸2本(上糸、下糸を表すため。今回は生徒が使用している教科書に合わせて、上糸の色を赤、下糸の色を緑にしています。) <使い方> ①フリースに「はとめ穴」を等間隔で数個開ける。はとめ穴を作ると、毛糸針が入りやすいです。 ②開けた穴に縫い目を作ります。上糸を穴に通して下糸をすくって、再び穴に戻ります。 ③生徒に説明をするときには、2本の糸をゆるませたり張ったりさせながら、「上糸と下糸が仲良しだと、布の真ん中できれいに交差しますよね。でも片方が強情だと、縫い目が正しく真ん中で交差しないから糸が抜けやすくなりますね。」と糸の強弱を擬人化させながら伝えるようにするとより分かりやすくなります。 |
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書籍ページ番号 |