教材名
対象 |
小学部高学年、中学部、高等部の生徒 視覚障害と聴覚障害を併せ有し、点字を習得しかつ6点入力が可能な生徒(ただしパソコン使用時はその限りではない) |
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障害種別 | 視覚障害教育 盲ろう教育 |
単元・活用場面 | 国語 社会 情報 特別活動 自立活動 日常生活の指導 |
ねらい |
・意味のわからない単語を自分で調べる手段の確保 ・日本語の知識の拡大 |
障害特性に対する配慮点 |
・視覚障害者が利用しやすいよう点字化された電子データである。 パソコン、ブレイルメモ、ブレイルセンス等に専用のソフトウェアをインストールすることで利用できる。 ・国語辞典の他英和・和英辞典等が用意されている。「光村国語学習辞典 第3版」(光村教育図書)は、小学生程度の児童にも利用できる。 ・ハードディスクなどに保存し、インターネットにアクセスしなくても利用できるため、外出先などでも利用できる。 ・6点入力による検索が可能であり、検索結果が即時に表示される。 |
期待される効果及び成果 |
日本語獲得の向上 あらゆる知識の理解 わからないことは自分で調べるということの習慣化 |
使い方 |
・点字辞書に使用する機器(ブレイルメモ、ブレイルセンス、パソコン等)の導入を検討する際は、使用者がICT機器の利用に適しているかを本人の日本語の習得状況や文字(点字)の習得状況、パソコン等の機器に対する知識の有無等を考慮し、総合的に判断することを推奨する。 ・点訳辞書のデータ入手時には購入費用が発生するので、注意が必要である(ジュニア英和等の一部は無料のプレインストール版が存在する)。 ・指導に際しては、個別指導を基本とし、指導時は本人の障害特性やニーズを意識し、本人が理解しやすい言葉遣いや本人の過去の経験との関連付け等を心がける。 ・指導過程として(1)辞書の意味と活用の必要性の理解、(2)辞書の使い方、(3)意味を調べる練習(単語をいくつか提示する)、(4)授業での活用を想定する。 ・意味の分からない言葉を調べるだけではなく、反対に意味を知っている、あるいはよく知っている単語を検索し、どのように説明されているのかを調べることで辞書活用の動機付けになることもある。 ・読書と併用し、読書の中で出てきた単語を調べるといった課題を提示することで、より効果的に活用できると思われる。また、国語などの教科で活用することや日常生活の中で辞書を積極的に活用することで、習慣化を図る。 |
関連する教材や情報 |
インターネットの辞書(goo辞書等)も利用できる。インターネット上の辞書を利用する場合は、漢字に変換する必要があるため、漢字の知識を必要とする。その点、点訳辞書の場合、カタカナがベースとなるため、漢字の知識がなくても利用できるという利点がある。 ブレイルメモやブレイルセンスシリーズなどに対応したソフトウェアも発売されているので、機器の導入と併せて点訳辞書用のソフトウェアを入手することを推奨する。 |
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