教材名
対象 |
・聴覚的な情報よりも視覚的な情報の方が捉えやすい児童 ・文章よりも絵や図で捉えることが得意な児童 |
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障害種別 | 聴覚障害教育 肢体不自由教育 病弱・身体虚弱教育 言語障害教育 |
単元・活用場面 | 社会 |
ねらい | ・我が国の食料生産について、食料の種類や分布をまとめることにより食料生産の概要を捉える。(*食料生産の概要を知る導入で用います) |
障害特性に対する配慮点 |
・小学校5年生の社会科「食料の生産地調べ」の学習では、教科書等に「スーパーのちらしを切り取り、地図に貼りつける」という学習が掲載されている場合があります。しかしお子さんの学習の状態によっては、時間がかかったりチラシを切り取る作業が難しかったりする場合があります。この部分を「シールを貼る」作業に置き替えることで、地図にまとめる学習がやりやすくなります。 *食料の種類をシールで表すため、具体物を操作しながら学習する段階のお子さんには難しく、シールを貼るだけの学習になってしまうことがあります。 *食料のイラストを作成し、裏面にシールをつけると効果的ですが、シンプルなシールでも学習できます。 |
期待される効果及び成果 |
・チラシそのものを切り取って貼りつけるより、分布の結果が読み取りやすくなります。 ・まとめる時間を短縮することで、その後の考える時間を十分確保しやすくなります。 |
使い方 |
【材料】 ・スーパーマーケットの食料品のチラシ1枚 ・白地図(日本全体)A3 1枚 *余白が十分にあるもの ・シール(直径1cm以下。今回は8mmを使用)色違い(5種類あると便利です) 各2枚 100円均一ショップで購入できます ・ふせん 適宜 ・筆記用具 【使い方】 ① チラシをよく見て、どの食料品がどこの都道府県で生産されているかを確かめます。 ② 食料品の種類ごとにシールの色を決めます。「例:野菜は緑 肉は赤 魚は青 乳製品は白 果物は黄」 ③ 白地図を広げます。それぞれの食料品の生産地を確かめて、地図の都道府県の欄に該当するシールを貼っていきます。 「例:このキャベツは群馬県だから、群馬県に緑のシールを貼りましょう。」 *海外から輸入した食料品は、余白に「外国からきた食料品」という欄を作り、そこにシールを貼ります。 ④ ③の作業が終了したら、地図全体をよく見ながら読み取れたことをふせんに記入し、地図の余白に貼ります。シールの色や数に着目しながら、特色を考えてふせんに書き出します。 *④は友達と話しあってもよいでしょう。 *③の学習のときには、シールを貼りながら気づいたことを発表するようになります。大切なのは考える④の学習なので、③にかける時間を予め設定することが必要です。 |
関連する教材や情報 | |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です |
〇肢体不自由特別支援学校だけではなく、特別支援学級や小学校でも活用できます。 〇シールがはがしにくい難しい児童の場合には、タブレットに日本地図を取り込み、その中に色がついたペンシルで記入してもよいでしょう。 |
書籍ページ番号 |