教材名
対象 |
・箱から模型を取り出す活動に期待感をもって注目できる。 ・机上でのワークシートを使った学習に取り組む姿勢がある。 |
---|---|
障害種別 | 知的障害教育 自閉症教育 重複障害教育 発達障害 その他 |
単元・活用場面 | 国語 |
ねらい |
・言葉のもつ音やリズムに触れたり、言葉が表す事物やイメージに触れたりすること。(小1段階 知・技ア(イ)) ・遊びを通して、言葉のもつ楽しさに触れること。(小1段階 知・技イ(イ)) ・読み聞かせに注目し、いろいろな絵本などに興味をもつこと。(小1段階 知・技イ(エ)) ・教師の話や読み聞かせに応じ、音声を模倣したり、表情や身振り、簡単な話し言葉などで表現したりすること。(小1段階 思・判・表A聞くこと・話すこと ア) ・文字に興味をもち、書こうとすること。(小1段階 思・判・表B書くこと イ) ・教師と一緒に絵本などを見て、示された身近な事物や生き物などに気付き、注目すること。(小1段階 思・判・表C読むこと ア) ・絵本などを見て、知っている事物や出来事などを指差しなどで表現すること。(小1段階 思・判・表C読むこと イ) ・絵本などを見て、次の場面を楽しみにしたり、登場人物の動きなどを模倣したりすること。((小1段階 思・判・表C読むこと エ) ・日常生活でよく使われている平仮名を読むこと。(小2段階 知・技ア(イ)) ・挨拶をしたり、簡単な台詞などを表現したりすること。(小2段階 思・判・表A聞くこと・話すこと エ) |
障害特性に対する配慮点 |
・教科書の絵をスキャナーで取り込み、大型モニターに映して読み聞かせを行うことで、注目しやすくした。 ・まほうつかいの帽子やマントを身に着けて箱から具体物を取り出すという活動を行うことで、期待感や見通しをもって学習に参加できるようにした。 ・集団内の実態差に配慮し、ワークシートを4種類用意した(実際は、選択肢の内容や数で、さらに個別に配慮をした)。 |
期待される効果及び成果 |
・子どもの好きな果物やお菓子といった食べ物がたくさん出てくる内容に加え、帽子やマントを身に着けてまほうつかいに変身することにより、期待感や見通しをもって、楽しみながら学習に取り組むことができる。 ・段階別のワークシートを使用することにより、集団の学習であっても各自のねらいに応じた学習ができる。 |
使い方 |
① 大型モニターに教科書の絵を映し、読み聞かせ(ストーリーは自作だが、出てきた食べ物の名称を確認する)を行う。ページをめくる場面で、魔法の棒を振りながら「でてこい、でてこい、3,2,1 えいっ」と掛け声をかける。 ② 児童は帽子とマントを身に付け、「まほうつかい」に変身する。魔法の棒を振りながら「でてこい、でてこい、3,2,1 えいっ」と掛け声をかけ、箱の中から果物の模型(市販)を一つ取り出す。 ③ ②で出てきた模型について、ワークシートでの学習に取り組む。 課題例 ・見本の単語を見て、2~3択から同じ単語を選ぶ。 ・イラストを見て、それを表す単語を2~3択から選ぶ。印をつけたりひらがなをなぞったりする。 ・真横に書かれた見本を見て単語を書く。 ・ホワイトボードに掲示された見本を見て単語を書く。 ②、③を繰り返す。 ※③において、児童の実態に応じては、ワークシートを折ったり切ったりして1問ずつ提示するなどの工夫をする。 ※ワークシートは、上記の他にも、イラスト同士のマッチング、同様の課題をカタカナで行うなどのバリエーションも考えられる。 ※ここでは果物を扱ったが、お菓子で同様の学習を行うことも可能である。 |
関連する教材や情報 |
文部科学省(2020)特別支援学校小学部知的障害者用 こくご☆ P16~27 「まほうの はこ」 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |