教材名
対象 |
・中学部2年生徒 ・原子・分子などの粒子モデルがイメージしにくい生徒 ・図が認知しにくい生徒 ・分子模型など立体が捉えにくい生徒 |
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障害種別 | 視覚障害教育 肢体不自由教育 その他 |
単元・活用場面 | 理科 |
ねらい |
・化学反応の前後において,原子の数が変化しないことを理解する ・化学反応の前後における物質の変化について理解する |
障害特性に対する配慮点 |
・化学式から原子・分子の数という概念に辿り着きにくい生徒に対し,実際に原子のモデルを利用することで,化学反応における粒子の数という概念を分かりやすくする。 ・立体的に物を捉えることが難しい生徒に対し,市販の立体的な分子模型でなく,平面的に扱えるモデルを利用することで,モデルを利用して考えることに対するハードルを下げる。 ・磁石を埋め込むことで,複数の原子モデルをまとめたモデルを1つのものとしてとらえやすくする。 ・視覚障害においては,元素記号を彫刻などすることで,モデルの表す原子を把握しやすくする。 |
期待される効果及び成果 |
・原子モデルを活用すると,具体的に原子・分子の数を取り扱えるため,紙面上で考えるより,反応前後の原子・分子の数の変化について理解しやすくなる。 ・原子モデルを活用することで,化学反応式についてただ覚えるのでなく,過不足なく化学式を作ろうとする中で試行錯誤でき,主体的・協働的な学びにつなげることができる。 |
使い方 |
1. 反応前の物質の化学式を原子モデルで表す ※ このとき,CH4→CHHHHのように,実際の結合と異なるつなぎ方をしても構わない ※ 反応前の物質を複数用意しておくと良い 2. 1を使って,原子モデルに過不足のないように反応後の物質の化学式を作る ※ 必要な原子が不足した場合は,複数作っておいた1を追加する ※ 1からどんな物質ができそうか考えさせても良い |
関連する教材や情報 | |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です |
化学反応式については原子・分子の数,モル比,結合原子数などがごちゃごちゃとなり,通常級であっても,よく理解できない生徒が少なくありません。 障害の有無に関わらず,化学反応式やそこにある数の意味などを理解する上で,本教材は有効です。 |
書籍ページ番号 |