教材名
対象 | 知的障害のある小学部・中学部・高等部の児童・生徒(目と手の共応動作ができる〜発話によって10までの数唱ができる) |
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障害種別 | 知的障害教育 |
単元・活用場面 | 国語 算数,数学 自立活動 |
ねらい |
1.目と手の協応動作についてのねらい:始点と終点を意識して球を動かす。動かしている球を目で追う。空間認知についてのねらい:上から下、右から左など、さまざまな方向に動かす。 2.数の基礎(1対1の対応付け、操作)についてのねらい:曲(教員の数唱)に合わせて、一つずつ球を動かす。 3.数唱についてのねらい:曲や身体の動きに合わせて、数唱をする。 4.その他のねらい:いろんな言葉で10までの数唱をする。 |
障害特性に対する配慮点 |
1.目と手の協応:身体の動きに合わせて、視線を動かしているかどうかを確認する。追視できていない際には、教員がことばがけをしたり、一緒に追視をしてモデルを見せたりする。 2.数の基礎:最初は児童が球を動かすタイミングに教員が曲や数唱を合わせ、次第に曲や数唱のテンポを変化させることで、曲や教員のモデルに合わせることへの気付きをうながす。 3:数唱:児童からの発話が出るように、全モデル、部分モデル、時間遅延などの段階的な援助を行う。 4.事前に宿題や調べ学習等で、さまざまな数え方があることを学習する。 |
期待される効果及び成果 | |
使い方 |
基本の使い方:2人1組で行う。教員が球ひもの両端を持ち、児童の目の前に示す。児童は、一つずつ順番に球を動かす。全て(10個)の球を動かしたら終了する。 アレンジ①:オリジナル曲をみんなで歌いながら、歌に合わせて球を一つずつ動かす。児童同士で球ひもを持つ役割と、数える役割を担い、順番に役割を交代する。 アレンジ②:和語(ひとつ、ふたつ、みっつ)、英語(one two three)など、球ひもを操作しながら、さまざまな数え方で数える。 |
関連する教材や情報 |
数、色、空間認知(方向)などの、さまざまな学習に適応することができる教材である。 球の色を工夫して塗ることで、色の名称の学習、2進法(掛け算)等の学習へも拡げることができる。 オリジナル曲(例)「たまひものうた(作詞/作曲♪ねぎしゆか)」を使用することで、児童のモチベーションをより高めることができる。 紐の太さによって、児童の力の強弱に合わせた摩擦力や抵抗感を調整できる。 *出典:『一人ひとりの子どもに学ぶ 教材教具の開発と工夫』(学苑社,2006年) |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |