教材名
対象 |
視覚障害のある生徒(鍼灸手技療法科、理学療法科など) 解剖学など、体の構造に興味のある生徒 |
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障害種別 | 視覚障害教育 |
単元・活用場面 | 理療 |
ねらい |
・肝臓の最小単位である肝小葉の微細構造を観察し理解する。 ・動脈、静脈、胆汁の流れる方向と管の名称を理解する。 |
障害特性に対する配慮点 |
肝臓の微細構造は墨字の教科書では図で表されているが、細かい情報まで載っていることも多く、大まかに理解しにくい場合がある。また、名称の似ている部位が多いため、生徒は混乱を生じやすい内容である。 この教材ではまず、肝臓を構成する最小単位である肝小葉の形状を大まかに捉え(img005)、その次の段階として、肝小葉の拡大版を使用する。肝小葉は6つに分割することができるので、六角柱の形状(img005)を生徒に理解させたあと、生徒ひとりひとりに教材を配布し、教員の説明と同時に部位の確認をすることもできるよう工夫した。また、生徒の触っている部位を見ることで、内容を理解できているかどうかを確認することも可能である。 動脈、静脈、胆汁の通る管はそれぞれ色や触感、太さを変えてあるため、弱視・全盲に関わらず、すべての生徒が同時に個人的に学習できるよう配慮した。 |
期待される効果及び成果 |
・教材を使い分けることで、段階的に肝小葉の微細構造を観察し理解することができる。 ・動脈、静脈、胆汁の流れる方向と管の名称を理解することができる。 |
使い方 |
①教材(img005)を配布し、生徒に観察させる。 ②肝小葉の大まかな形や、肝臓の最小単位であることを説明する。また、六角柱のそれぞれの角にある3種類の管についても説明する。 ③肝小葉の拡大教材を出し、先ほどの教材の拡大版であることを説明する。すべての生徒が理解できたあと、教材を6分割し、生徒ひとりひとりに配布する。 ④肝小葉の微細構造について説明し、生徒に教材を観察させる。 |
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書籍ページ番号 |