教材名

小腸の表面積の大きさを理解するための柔毛モデル触察教材
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  • 教材の全体像

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    教材とハンカチ等の布の大きさの比較

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    教材にハンカチ等の布をかぶせている様子

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    ハンカチ等の布をかぶせ終わった様子

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    バスマット

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対象 中学部生徒、高等部生徒
障害種別 視覚障害教育 
単元・活用場面 理科 
ねらい ・小腸内壁表面にある柔毛が小腸内壁の表面積を大きくしていることについて、モデル教材の触察(触覚による観察)と操作を通して理解する。
障害特性に対する配慮点  盲学校の理科の指導において観察や実験は重要である。特に、生物の観察では、実際に手で触れて観察(触察)することができるため、盲学校では実物を使った観察(触察)が積極的に行われている。実物に触れることで得られる情報は大変多いが、一方で、実物では分かりにくい情報もある。例えば、実物が軟らかすぎたり細かすぎたりすると、触察による情報収集は難しくなる。そこで、「小腸の表面積の大きさを理解するための柔毛モデル触察教材」を用いた体験的な学習を通してねらいが達成できるように工夫した。
 モデル教材は、生徒一人一人に1セットずつ準備した。また、モデル教材は、触察により理解できる大きさとし、両手で操作することによってその仕組みが分かるようにした。
 モデル教材に使用した板の大きさは220mm×220mm、厚さは3mmである。板の表面には、ボール盤で30mmおきに穴を空けた。また、穴には長さ40mm×直径10mmのダボを1本ずつ差し込み、木工用ボンドで固定した。板は小腸内壁のモデルであり、ダボは柔毛のモデルである。実物の小腸(例えばブタなど)は大変軟らかく、小腸内壁の構造は細かすぎて触察では分からないが、モデル教材は木材でできているため、模式的ではあるが、触察によりその構造を把握しやすくなっている。
 一方、実物のブタの小腸とモデル教材では、構造は似ているものの感触は乖離しているため、両者の間をつなぐ教材としてバスマットを導入教材として提示し、実物と立体模型のメリット、デメリットを補うようにした。
期待される効果及び成果  小腸内壁表面にある柔毛が小腸内壁の表面積を大きくしていることや、そのことが効率のよい吸収につながっていることについて、体験的な学習を通して理解することができる。
使い方  本教材の活用と並行して、ブタの小腸の観察を行うとよい。
 本教材を用いた授業では、ブタの小腸の観察事項を想起させ、初めにバスマットを提示する。バスマット表面の突起を触察することで、小腸内壁表面は柔毛で覆われていることを思い出す。
 次に、バスマット表面の一部を木材に置き換えたモデル教材を提示する。触察によりその構造を確認できたら、モデル教材の板の一辺の長さのおよそ2倍程度の長さの辺をもつハンカチ等の布を提示する。そして、モデル教材の板にハンカチ等の布をかぶせて置くように指示する。ハンカチ等の布が板の大きさより大きいことを触って確認する。
 モデル教材の突起をハンカチ等の布で全て覆い隠すように指示する。突起をほぼ全て覆い隠し終えると、ハンカチ等の布が、板の面積に収まることが分かる。これらの操作を通して、柔毛が存在することで、表面積が大きくなり、効率的に吸収することに役立っていることを立っていることを理解させる。なお、本教材は、板の面積のおよそ4倍の面積のハンカチを用いて学習しているが、モデル教材であることから、実際の小腸の面積の比とは異なることを説明する。
関連する教材や情報  板やダボ、バスマットは、ホームセンター等で購入することができる。また、ハンカチはスーパーマーケット等の量販店で購入することができる一般的なものである。

日本視覚障害理科教育研究会 https://www.jaseb.net/
柴田直人, 小腸内壁表面にある絨毛突起により表面積が大きくなることを理解するための触察教材, 日本視覚障害理科教育研究会会報(JASEB NEWS LETTER), No. 33, 2014, pp. 20-21.
こんな児童生徒にも役に立つ教材です
書籍ページ番号
  • 情報提供者 柴田 直人(附属視覚特別支援学校)
  • キーワード 小腸 表面積 柔毛 モデル 触察教材 立体模型
  • 作成日時 2022-01-21 18:05:06
  • 更新日時 2022-02-11 18:14:10