教材名
対象 |
小学部高学年、中学部、高等部の生徒 視覚障害と聴覚障害を併せ有し、コミュニケーションが著しく困難な生徒 点字を習得している生徒 |
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障害種別 | 盲ろう教育 |
単元・活用場面 | 特別活動 自立活動 日常生活の指導 |
ねらい |
・手話や点字を知らない人とのコミュニケーション機会の拡大 ・50音ボードを活用した社会参加の拡大 ・買い物・食事・帰省に伴う移動等の拡大 |
障害特性に対する配慮点 |
・50音ボードは50音のひらがな・数字等の文字盤であり、墨字(普通文字)の下に点字を併記している。 ・50音の他によく使われる単語(はい/いいえ、訂正、もう一度等)を記載している。 ・裏面には初めて使用する人でも理解しやすいよう、使い方の説明を記載している。 ・ラミネートになっているので、破れにくく、汚れにくい。 ・点字は市販の専用のテープやシール(透明のもの)に1文字ずつ点字を打つことで利用できる(点字のテプラを利用して作成することも可能)。 ・ラミネート用のフィルムには様々なサイズがあるため、場面や状況に応じてサイズを変えることも考える。 ・記載する内容が多い場合は、何枚かのカードをブックのようにまとめることも考える。 |
期待される効果及び成果 |
・外出を含む社会参加の機会が拡大できる。 ・緊急時など、手話や点字ができる人が不在の際のコミュニケーション手段として活用できる。 ・校内では手話や点字を知らない教職員とのコミュニケーションが可能になるため、寄宿舎での生活等、これまで制約のあった学習や活動の機会が拡大されることが期待される。 |
使い方 |
・50音ボードには50音の点字と墨字(普通文字)の両方が記載されているので、以下のように使用することができる。 ① 盲ろう児・者から晴眼者に伝えるときは、本人が点字を1文字ずつ指していく。点字の上には墨字が併記されているので、晴眼者は本人が言いたいことを1文字ずつ確認できる。文字が確認できたら、相槌の代わりに本人の手首をたたくなどの合図をする。 ② 晴眼者から盲ろう児・者に伝える場合は、本人の指を持って、1文字ずつ点字の上に触らせていく。その際、盲ろう児・者本人が文字(点字)を理解したことを確認してから、次の文字に進むようにする。 ・50音だけでなく、よく使われる単語を併用することで、効率的にコミュニケーションをとることができる。 |
関連する教材や情報 |
単なる文字盤だけでなく、よく使われる単語を中心に記載したカードを作成・活用することができる。例えば以下のようなカードが考えられる。 ・食事や買い物用にメニュー、値段、スタッフへの依頼文等を記載したカード ・寄宿舎生活用に職員の名前、食事や入浴等を記載したカード ・緊急時に使用する単語をまとめて記載したカード |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | 聴覚障害や言語障害等のために音声でのコミュニケーションが困難な生徒にも利用できる。 |
書籍ページ番号 |