教材名
対象 |
・視覚情報や音声情報での理解が難しい、あるいは不確かな幼児児童生徒 ・教員との関係性づくりを課題とする幼児児童生徒 |
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障害種別 | 重複障害教育 その他 盲ろう教育 |
単元・活用場面 | 自立活動 遊びの指導 生活単元学習 その他 就学前教育 |
ねらい |
・対象となる幼児児童生徒が自分に関わっている教員を意識する。 ・特定の教員を識別したり、いるのかいないのかを理解したりする。 |
障害特性に対する配慮点 |
・先天性の盲ろうの子どもたちは、視覚や音声、サイン等によるコミュニケーションがまだ難しい子どもたちがかなりの割合を占めているので、その子どもたちが分かる方法での提示を考えていくことが必要である。 ・視覚・聴覚障害などの状態に応じて、触覚や嗅覚を活用する等、一人ひとりに分かる方法で、必要な情報を分かりやすく一貫して伝えることが大切である。「視覚、聴覚がどれくらい活用できるのか」といった障害の状態について、そして「発達段階の把握」などが必要である。 ・視覚情報や音声情報での理解が難しい幼児児童生徒が関わる教員を判別する方法の一つとして、個人を特定するネームサインが考えられる。 |
期待される効果及び成果 |
・自分に関わっている教員を意識する。 ・特定の教員がわかり、教員からの働きかけを受け止めたり、自ら伝えようとしたりする。 |
使い方 |
・自分が誰なのか、名前の印や合図を決めて、それを使って子どもに名乗る。誰がいるのか、誰が来たのか等、人を特定できる情報を提供することが大切である。 ・個々の教員を特定するネームサインとして、腕輪、エプロン、決まったテーマソングなどが考えられる。 ・使い方として、それぞれのネームサインを手首に着用し、対象児に挨拶をするときや関わるときには、「○○先生だよ」といった言葉かけに合わせてネームサインを対象児に触らせる。 ・ネームサインをカード化したものを作成し、朝の会等で、教員の名前を呼ぶときなどに活用する。 |
関連する教材や情報 | 視覚・聴覚障害の状態、発達段階等に応じて、一人ひとりに分かる方法を探っていくことが大切である。音声が使用できる場合はしっかりと声を届けることを意識し、視覚が活用できる場合は視覚的な情報を提示する等、必要な情報を分かりやすく一貫して伝えることが大切である。 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | 盲ろう障害以外にも重複障害等のある幼児児童生徒にとっても人を特定する方法として参考になる。 |
書籍ページ番号 |