教材名
対象 |
・高等部化学基礎・化学履修生徒 ・原子の電子軌道や電子配置についてイメージしにくい生徒 ・電子の数などを整理することが難しい生徒 ・電子式など図が認知しにくい生徒 |
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障害種別 | 肢体不自由教育 その他 |
単元・活用場面 | 理科 その他 |
ねらい |
・電子と共有結合の関係を理解する ・分子を電子式で表せるようになる ・分子を構造式で表せるようになる |
障害特性に対する配慮点 |
・原子の電子軌道や電子配置についてイメージしにくい生徒,電子式など図が認知しにくい生徒に対し,原子,電子軌道,電子のモデルを利用し,実際に不対電子のある電子軌道を重ねて共有電子対を作ることで,電子式のなり立ちをを具体的に理解しやすくする。 ・電子の数などを整理することが難しい生徒に対して,電子のモデルを利用することで使うべき電子の数を固定し,電子式を考えやすくする。 |
期待される効果及び成果 |
・原子,電子軌道,電子のモデルを利用し,実際に不対電子のある電子軌道を重ねて共有電子対を作るというルールを設定すると,具体的に電子と電子式を考えることができ,理解することができる。 ・紙面で記述しながら電子式を考えさせる場合,電子の数を増やしたり減らしたりしてしまうことがあるが,実際に電子のモデルを利用することで,電子の過不足を気にせず電子式を考えることができる。 ・一般的な分子模型と異なり,平面で考えられるため立体物が捉えにくい生徒も学習しやすい。 ・一般的な分子模型と異なり,電子から共有結合を考えることができる。 |
使い方 |
1. ベースに元素記号を貼り付ける 2. ベースに電子軌道モデルを貼り付け,最外殻電子の数だけ電子モデルを差し込む 3. 原子同士を見比べ,不対電子の電子殻を重ねてそれぞれの原子をつなぐように貼り付け,もともとあった電子モデルを差し込んで共有電子対を作る 4. 出来上がったモデルを見ながら電子式・構造式を書く |
関連する教材や情報 | |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です |
当該分野では,不対電子,共有電子対,孤立電子対や電子軌道など,考えることが複雑であり,障害の有無に関わらず不得手とする生徒が少なからずいます。 そういった生徒について,本教材は有効です。 |
書籍ページ番号 |