教材名
対象 |
・算数・数学での学習に難しさがみられる児童生徒 ・分数の計算が苦手な児童生徒 |
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障害種別 | 肢体不自由教育 発達障害 その他 |
単元・活用場面 | 算数,数学 理科 |
ねらい |
・分数や乗除の方程式に関する計算を視覚的に捉えやすくする ・分数や乗除の方程式に関する計算に対する労力や困難を減らし,自然の事物・現象に集中して学習できるようにする |
障害特性に対する配慮点 |
障害特性から分数計算に難しさのある児童生徒に対し,目と手を活用することで分数計算できるようになります。 さらに自然の事物・現象に集中できるようになり,その概念が理解しやすくなります。 |
期待される効果及び成果 |
理科においてはA = B / Cという単純な形の公式が頻出します(等速直線運動の速さの式,オームの法則など)。しかし,分数計算が苦手な児童生徒は,それ故にこれらの公式を活用して自然の事物・現象についての課題に取り組むことに困難を有します。自然の事物・現象について十分に理解できると思われる力があっても,分数計算ができないという理科の本質とは異なる部分で,その理解や探究が妨げられています。 本教材はそのような児童生徒に対し,目と手の活用によって分数計算する力を補い,自ら自然の事物・現象を探求していく機会を提供します。 電気分野,電気回路の内容において,理科的な力は十分に有するが,分数を始めとする算数が苦手で,課題に取り組むことが難しかった生徒に本教材を活用させたところ,分数の換算につまづくことが少なくなり,現象そのものについて思考し,議論することができるようになりました。 |
使い方 |
詳細は画像をクリックしてご参照ください。ホワイドボード2枚 ボードに貼る札を必要分用意します。ボードに見本(画像①)と同じように枠をつけてください。1枚のボードは分数⇔かけ算、もう1枚のボードはかけ算⇒わり算の指導用に提示します。銀色のシート上に変数の札を貼り,オレンジの枠内で札を移動させて使用します。 【画像② 分数⇔かけ算】①左に元となる分数、右に残りの変数の札を貼ります。②分母の札を右上の枠内に移動します。③元々、右上の枠内にあった札を分母に移動します。 【画像③ かけ算⇒わり算】①上段に、公式を積の形になるように札を貼ります。②値が与えられている変数の札を値の札に貼り替えます。③オレンジの札内に変数があれば、枠内の値の札を分母に移動します。④上の札÷下の札で計算します。 |
関連する教材や情報 | |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | 算数障害,学習障害のある子供だけではなく,障害の有無に関わらず,分数計算が苦手な児童生徒は多くおり,そのような児童生徒に効果が見込める教材です。 |
書籍ページ番号 |