教材名
対象 |
〇肢体不自由のある生徒 〇車いすにのっている生徒 〇空間の認知が難しい生徒 〇球技全般が苦手な生徒 |
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障害種別 | 肢体不自由教育 重複障害教育 発達障害 その他 |
単元・活用場面 | 体育,保健体育 |
ねらい |
・攻防等の作戦を立てるときに、自分の考えを他者に分かりやすく伝えることができる。 ・一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしながら、仲間と連携してゲームを展開することができる。 |
障害特性に対する配慮点 |
・空間の認知が難しい生徒でも、全体のポジションを平面のボード上で確認できるため、相手の陣形や動きを確認しながら攻防の作戦を考えることができます。平面上で動きを確認→実際にコート上で動く→再度、平面上で動きを確認する、という流れで学習することによって、空間把握がしやすくなります。 ・障害が重い生徒でも、安心してゲームに参加することができるように、「強くぶつかりあうタックル」の代わりに、「相手の身体に触れるタッチ」をするというルールに置き替えています。 ・車いすにのっている生徒は足の怪我を防ぐため、足の部分にガードをつけています。 |
期待される効果及び成果 | ・仲間とともに戦術を考えてプレーすることで、ラグビーの勝敗をチームで競う楽しさと喜びを味わうことができます。 |
使い方 |
【本指導法に必要な材料】 ・ミニホワイトボード(100円均一ショップで販売しているもの) ・マグネット(プレーする人数分 青と白の2種類あると使いやすいです。青は敵陣、白は自陣のコマとして使用します。白のマグネットには、自陣の生徒の名前を記入してください。) ・マジック ・ノートPCと大型モニター(既習事項の復習、生徒のコメントを映すため。ノートPCとモニターを接続して使用します) <授業の一例> ・挨拶、体調確認の後、ウォーミングアップを入念に行います。ウォーミングアップは生徒の実態により、調整してください。 ・前の時間の復習をします。 *前時間のゲーム内容について、写真や互いのコメントをモニターで見て、気付いたことを述べたり、他者の意見に耳を傾けたりしながら、振り返りをします。指導者は必要に応じて声かけをしますが、生徒自身が主体的に話し合いを進められるようにします。 *生徒が話し合いをしているときに、指導者が車いすにガードをつけます。 ・2チームに分かれて、作戦を立てます。長机にホワイトボードを置き、自陣と敵陣に見立てたフォーメーションの位置にマグネットを置きます。マグネットを動かし、マジックで矢印を書きながら、攻撃と守備のシミュレーションをします。生徒が作戦を立てているとき、指導者は見守りを心がけますが、話し合いに参加していない生徒がいないかを目配りし、ねらいに沿った話し合いができるように適宜サポートします。 ・実際のコートでゲームをします。 ・ゲーム後に、再びチームごとに集まってプレーの振り返りをします。 |
関連する教材や情報 | |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です |
・ボール操作が苦手な通常の学級に在籍する生徒も、楽しみながらプレーすることができます。 ・「交流及び共同学習」でも活用できます。車いすにのっている生徒と、立位の生徒が一緒に競技をすることができます。 |
書籍ページ番号 |