教材名
対象 |
・小学部 低学年 ・絵カードや身振りのサインは多少分かるが,言葉の理解は難しい児童 ・友達の動きに合わせたり,協力したりして,同じ活動で一緒に遊ぶことが難しい児童 |
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障害種別 | 知的障害教育 自閉症教育 |
単元・活用場面 | 自立活動 遊びの指導 |
ねらい |
・ペアになった友達の動きに合わせ,立つ・座るの動作を交互に行うことができるようになる。 ・ロープウェイに見立てたかごの動きに,注目することができるようになる。 ・ロープウェイの動きを楽しんで見ることができるようになる。 |
障害特性に対する配慮点 |
・言葉の理解が困難な児童でも,何を求められているか,どうすれば良いかが,見ただけである程度理解できるように,使う道具,必要な動作をシンプルにした。 ・注目を得やすくし,興味や理解につながりやすくするために,無関係な視覚情報(刺激)はできるだけ少なくした。 |
期待される効果及び成果 |
・かごの速い動きを見ることを楽しむようになった。 ・ペアの役割の関係が,少しずつ分かるようになってきた。 (例:相手にかごを送るときは自分が立ち上がり,相手からかごをもらうときは自分が座らなくてはならない)。 ・教師の促しに応じて(軽い促しでも),スムーズに行動に移せるようになった。 |
使い方 |
1.教師が見本を見せる。 2.2名の児童が,一名づつ塩ビパイプの両端を持つ。 3.一方の児童が立ち上がり,塩ビパイプを高く上げる。 4.かごが,もう一方の児童のところに届く。 5.立っていた児童が座る。 6.座っていた児童が立ち,ロープ-ウェイを送る。 7.ペアを変えて,繰り返し行う。 |
関連する教材や情報 |
・材料:塩ビパイプ(2本),かご(100円ショップ) 注)ロープではたるみが出てしまい,かごの動きにスピード感がでない。 ・作成方法:長さの調節ができるように,塩ビパイプは継ぎ竿方式にした(最大4m)。 ・かごの中に入れて受け渡しする物を工夫すると,より参加意欲が高まると思われる(受け手の好きな玩具など)。 ・本教材を二組用意してチームで競争するなど,設定やルールを工夫することでゲームとしての拡がりをもたせることができると思われる。 ・「互いに両端を持ち合って活動が成立することが理解できる」ことで,他の活動(ベンチなどの道具準備,体育の競技など)にもつなげていけると思われる。 ・障害の有無に関わらず,本教材に変更を加える箇所に応じて,子ども同士のゲーム活動(やりとり)として利用できると思われる。 |
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書籍ページ番号 |