教材名
対象 |
幼稚部幼児 小学部児童 カレンダーの概念獲得をめざす幼児児童生徒 |
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障害種別 | 視覚障害教育 知的障害教育 重複障害教育 |
単元・活用場面 | 図画工作,美術 特別活動 自立活動 日常生活の指導 就学前教育 |
ねらい |
1.すごろく遊びを通して1週間のサイクル・曜日の循環性、週の連続性に気づかせ、カレンダーの仕組みや構造の理解を育む。 2.小学部在籍児童が図画工作の授業で制作する『曜日すごろく』の教材見本として活用する(本教材をもとに制作物のイメージを明確化する。完成作品はPDF資料を参照)。 |
障害特性に対する配慮点 |
・曜日ごとに素材(テクスチュア・色)を変え、各列が同一曜日を表すことを識別しやすくしている。各曜日の裏にはマグネットシートを貼り付けているため、ホワイトボードの上に並べると固定されて遊びやすい。 ・サイコロの中には鈴を入れ、振ると音が出るようにしている。 ・サイコロの目は触覚的に認知しやすいように浮き出るシールを貼りつけている。 ・コマは視覚・触覚で直感的に理解できるように単純明快な形を紙粘土で色を変えて制作している。また、コマの裏にはマグネットを貼り付け、ホワイトボードに固定できるよう工夫した。これによってすごろくゲームの際にコマが動く心配が軽減され、安心して触覚で確認することができる。 ・すごろくのスタート・ゴールを知らせるための音色の違う2種類のベルを用意し、聴覚を活用して楽しくゲームを楽しむことができる。 |
期待される効果及び成果 |
対象幼児児童生徒には、本教材を用いたプレ学習として『つけかえカレンダー』の操作に意図的・継続的に取り組ませ、月日や曜日への興味・関心を育てることからはじめた。それらを土台に本教材では、曜日の循環性、週の連続性を意識付けるより発展的な学習へ向かった。先の『つけかえカレンダー』の曜日に活用した素材と同様のものを使用することで、2つの活動に関連をもたせ新しい題材にスムースに取り組むことができた。 制作後はそれらをもとにすごろく遊びを行い、「○曜日第○週」というカレンダーの概念理解を育むことができたとともに、全盲児童が苦手とする縦軸(○曜日)と横軸(第○週)からなる表の理解を促すことができた。 |
使い方 |
・すごろくのスタートは、左上の月曜第1週。スタート地点に参加者全てのコマを置きゲーム開始のベルを鳴らす。 ・参加者で順番にサイコロを振り、出た目の数だけコマを進ませる(サイコロの目は、1進み・2進み・3進み・0・1戻り・2戻りとなっている)。 ・第1週日曜日の次は第2週月曜日へと進む。コマを進めた際は、必ず自分のいる位置を「第○週の○曜日」といった具合に言葉で伝える。 ・最終週日曜日がゴール。ゴール地点に到達したらベルを鳴らし、参加者に知らせる。 |
関連する教材や情報 |
教材・指導法データベース ID 521「つけかえできるマグネットカレンダー 今日は何月・何日・何曜日・天気は…?」 自作教材 |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |