教材名
対象 | 主に小学部児童 |
---|---|
障害種別 | 聴覚障害教育 |
単元・活用場面 | 自立活動 |
ねらい | 本教材は、文の中の助詞が変わることで意味がどう変わるのかを、動画(アニメーション)によって表現し、学習者の経験と照合させることで助詞の意味理解や習得を促すことを目的に製作したHTML教材である。 |
障害特性に対する配慮点 | 聴覚障害児の経験を、意図する言語概念の明確な視覚教材として提示し、それを書き言葉と直接結び付ける、新たな日本語学習方法として提案した。作成の背景として、聴覚障害児の、助詞を含めた日本語の書き言葉の習得のつまずきがあり、これまでにも習得のための教材開発や指導法等の研究が進められたが、完全な習得には課題があった。この現状を解決するため、ICT活用の視点から、コンピュータを用いて、助詞の違いで文の意味も異なることを動画(アニメーション)と文字情報で表示する教材を作成した。 |
期待される効果及び成果 | ・助詞の違いによる文の意味の違いを理解する。・同口形異音語(「と」「の」)の違いによる文の意味の違いを理解し、より助詞への注意意識を高める。・動画の説明を児童にさせることで、助詞の意味の確認につなげる。 |
使い方 |
コンピュータのWebブラウザで本教材は起動する。リンクの貼られた項目について順にクリックすれば、一文字違いによる意味の違いへの気付かせをねらった導入的コンテンツ、聴覚口話法において間違いやすい「と」と「の」に焦点を当てた学習コンテンツ、及び入れかえることで格関係も大きく変わる、目的格の助詞についてのコンテンツを選ぶことができる。 加えて、動画のみを見て2つの助詞のどちらが入るとこうなるのかを考えるコンテンツを設け、より深い学習ができるようになっている。 |
関連する教材や情報 |
•2007年3月発行 (財)みずほ教育福祉財団障害児教育研究助成事業 障害児教育研究論文集-平成18年度- 聴覚障害児が日本語を獲得するためのICTを活用した視覚教材の開発~助詞に焦点を当てて~ 佐藤文昭(グループ代表、愛媛県立松山聾学校)、藤本裕人(独立行政法人国立特殊教育総合研究所) http://www.nise.go.jp/zaidan/mizuho_h18/H18-01.pdf |
こんな児童生徒にも役に立つ教材です | |
書籍ページ番号 |